2022年7月15日(金)

    発表指導担当の女の子を泣かせた。院進志望の子だったから自力で頑張らせるためにほとんど補助をせずに突き放す指導をしていたが、色々積み重なったのか泣き出した。というのも今日は前期院試の合否発表日で、当の女の子は弊研究室の院進志望の中で多分唯一の不合格だった。私の指導がキツイのか私が怖いのか己の不甲斐無さなのか上手くいかない人生についてなのか、何が彼女の胸中を占めていたのかは分からないが泣き出した。ただ私としては泣き喚いたところで発表の質が上がる訳でもないから、泣くならお家に帰ってからにしてほしかった。泣かれてしまうと当人が落ち着くまで待たなければならないから、それが時間の無駄でしかない。

    さて驚いたのが、その彼女は後期試験を受けないと言ったのだ。弊大学院の院試は、前期は厳しいが後期は比較的ゆるいことで有名だから、後期の方が受かりやすい。だからてっきり後期試験も受けるものだと、大学院絶対進学希望だとばかりに思っていた。だから泣いている時に後期試験も受けるんでしょと問うたら就活すると言ったのだ。いやいや、あなたが院進すると言うから、来年自分が消えて貴女方が研究室を引っ張るのだと思っていたから、己の現状を突破するつもりなのだと思っていたから、だから厳しい指導をしていたのだ。彼女の力量云々を抜きにして、無意識的・意識的に期待していたのだ。だが残念ながら彼女は突破できないようで、そこで終わりらしい。残念で、そしてつまらない。

    ということで次回からの指導は激甘になる。この研究室の将来のためを考えるから次世代の教育に力を入れるのであって、研究室に残らないなら成長は望まないし興味も無いし時間も労力も割きたくない。

    自分の研究はうんちです。進捗ゼロ。何をすれば良いのかも分からん。うんち。