2022年8月3日(水)

 昨日の記事は江ノ島の砂浜で夜空を見上げながら書いたものである。後輩の学部生のノリとテンションに身を委ねた大学院生は終電で江ノ島に来ていた。

 物語の登場人物は自分、修士一年のA、学部三年のHとMの4人である。4人は江ノ島に行く前に居酒屋で18時30分ごろから23時過ぎまで飲んでいた。自分とAは明日も研究室に行くから今日は帰ろうと、帰りの電車を同じホームで待っていた。するとまだ遊び足りなかったのか、HとMがやってきて「先輩!カラオケ行きませんか!」と誘ってきた。さすがに始発まで4人でカラオケは渋いから断っていたら、その中の誰かが江ノ島に行こうと言い始めたのである。じゃあ江ノ島で花火しようぜ!という話になり、その"江ノ島で花火"という激熱ワードで自分とAの中に火が付いた。終電間際の今から江ノ島に行けるかをすぐに検索し、結局2時間近くかけて片瀬江ノ島まで向かったのである。

 江ノ島に着いたら花火を調達するために駅近くのコンビニ2軒に入って探したが意外と無かった。仕方が無いのでレジャーシートと酒と水を買った。その間にHとMがお手洗いに行きたいと言い出したが、Aは買い物中で自分は荷物番をしていたから2人で行かせた。自分とAは、HとMが行った先はAが買い出しに行っていたのとは別のコンビニだと思っていたが、そこには利用者用のお手洗いが無かった。近くに公衆トイレもあったから、そっちに行ったのだろうと思って入口から名前を呼んだが返事が無い。この時点で自分とAは焦った。HとMは女の子でそれぞれ酔っぱらっていたし、周りには少しガラが悪いニーチャン達がいたから最悪の想定までした。繋がらない電話に焦燥感を募らせながら周囲を探していると、電話越しに気の抜けたMの声が聞こえた。どうもHとMは、公衆トイレに気が付かず大通りを道なりにどんどん歩いて行っていたらしい。自分とAはすぐに2人のところまで行って、無事であることを確認すると安心した。この時点で自分とAは酔いが完全に覚めていた。

 お手洗いを済ませたら江ノ島の手前にある砂浜に陣取って酒を飲みながらだべった。自分とAはさっきの出来事でアルコールが抜けていたが、Hは完全に酔っていて何を言っているか分からなかったし、Mは最近の失恋を思い出して泣き出していた。仕方が無いから2人の相手をしながら、寝転んで夜空を見上げたりしていた。江ノ島で大きな流れ星を3回見られたのはよかった。

 このあと長岡の花火大会を見に行こうぜとか言い出すヤツもいたが、さすがにそれはムリだと言って始発で帰ることにした。途中電車内でHが気持ち悪いと言い出したから彼女の事はAに任せて、自分はMを最寄り駅まで送ってから家路についた。

 8時30分頃家に着いて、シャワーを浴び、完全に明るくなっているなかクーラーがきいている部屋で泥のように眠った。次に起きたのは18時過ぎだった気がする。それから晩御飯を食べて少しYouTubeで動画を見て9時半ぐらいにうとうとしてきたから眠りについた。

 昨日のサッカーからのトータルで考えればとても充実した日だった。HとMがもう少しちゃんとしていて、それで花火もできていたらベストだったかなって思う。それでも酔っ払い2人を相手にしていた時も、面白さはあったから個人的には楽しかった。あの三年生2人のバイタリティと言うかフットワークの軽さと言うかノリの強さというものは目を見張るものがあった。彼女らが誘ってくれたからできた体験だと思うと感謝しかない。