2022年7月29日(金)

    細菌分類学に於いてゲノム配列の類似性をはかるものとして、ゴールドスタンダードと呼ばれたDNA-DNA Hybridization (DDH) からAverage Nucleotide Identity (ANI) に移り変わる過渡期に執筆された論文を読んだ。塩基配列のシーケンシングコストがまだ高く、パイロシーケンスで配列を取得していた時代である。DDHは同実験操作者の結果ですら異なることが往々にしてあるから、結果の比較がなかなか難しいという課題があった。シーケンス機器と技術の進歩によって齎されたゲノミクス時代は、公開データベースに膨大な量のゲノム配列を蓄積させ、今では登録されてさえいれば完全長配列の取得も容易に可能である。これによってin silicoでの配列比較が可能になり、それで登場したのがANIであった。

    チーズをメインに扱う料理店に行った。少し量が多かったけど美味しかった。