2021年11月24日(水)

    研究方針がたまに分からなくなる時がある。研究目的を達成するための手段が目下の目標になる訳だが、視点がミクロになると手段が目的に移り変わってしまう。手段の目的化は恐ろしいもので、手段を追い求めることが目的になってしまい本来の目的から逸れることになる。こんなことは多くの人や書籍が言い伝えている事だから何も目新しいことでは無いのだが、自分がミクロの視点でいる時にマクロな視点(客観的な視点)に立ち戻る事ができるだろうか。そして本来の目的を達成するための手段として現在やっていることの方向性は合っているだろうか。定期的に出発点に立ち戻って、そこから目的地までの道筋を思い描いて、現在地と今向かっている方向が合っているのか確認する必要はあると思う。その意味で定期的に自分の研究の意義や方針を考えていることにはそれなりの意味があるなって思う。現に改めて先生に研究方針の確認をしたら自分が想定していた目的地は随分遠かったらしく、もう少し手前で良いようだった。ただし手前に目的地があるからといっても簡単に着ける訳では無い。

 

    4年生の卒論中間までいよいよ1週間となり研究室に慌ただしさが立ち込めてきた。発表パワポはおろか、要旨すら出来上がっていない人が大勢いる。毎年の事ではあるがゼミ係は大変だろうな。自分が担当している3人は、やる気がある人も無い人も要旨はほぼ終わりパワポも進捗7割といった感じであるから心配は無い。やる気がある人相手には相応の時間と労力と目をかけてあげるし、当人が発表に気力を費やしていないならこちらも相応の出来で送り出す。頑張る人には頑張った分だけの質が伴って欲しいから、その手助けをするだけ。方向性を間違えた頑張りは無駄になるだけだから、自分の役目は正しい方向に導いてあげることだけだと思ってる。

 

朝晩の冷え込みが、特に明け方が厳しくなってきた。

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