2021年7月14日(水)
アルバイトをしないことに罪悪感を感じることが修士課程に対する失礼なのかもしれない。
研究室の後輩の中間発表の面倒を見る都合でアルバイトの日数を極限まで減らした。
それまでは特に予定が無ければバイトを入れていたからそのギャップに慣れなかった。
中間発表も終わったからバイトを入れることができる。
しかし、このバイトが無い期間を過ごして、後輩の面倒を見るだけでなく自分の研究に向き合うことができた。
論文を読む時間を多くとってより深く読み込むことができた。
自分の研究方針についてしっかり考えることができた。
考えが深まったことで先生方に相談することもできた。
お陰で研究の方向性がしっかり定まりつつある。
アルバイトをしなかったことで普段より1日における研究に費やせる時間が2~4時間増えていた。
それだけ増えれば、バイトをしていた時に比べて一日当たりの進捗が多くなって当然である。
問題は、毎日気が済むまで研究に打ち込めている状態で過ごし続けるのか、将来に向けた貯金をするためにアルバイトを再開するか、どちらを選ぶのかという点である。
安くない学費を払って研究する時間を買っているのだから、アルバイトではなく研究に時間をつぎ込むべきであろう。
しかし、どうしてもアルバイトをしていない状態に罪悪感を感じてしまう。
ただのアルバイトなのだから罪悪感を感じることもないだろうと言われるかもしれない。
自分が感じている罪悪感は、アルバイト先に対してのものと、将来の自分に対してのものである。
アルバイト先に対しては、自分が働かないのに籍だけおくことで、自分以外の人が入ってアルバイト先の負担を減らすことを妨げている。
自分がしがみつくせいで、アルバイト先の方々の負担を減らすことができていない。
将来の自分に対しては、将来的に約100万円の貯金を作っておきたい。
必要ではないが、あると社会人になってからスタートダッシュを切ることができる。
社会人になった時にまずは貯金をすることから始めるのか、一気にスタートするのかで、差が出てくるのはわかり切っている。
数年後の自分が後悔しない選択肢はどちらだろうか。
時間とお金を天秤にかけたとき、貴重で希少なのは時間である。
それを頭で理解しているから、罪悪感を覚えながら研究に勤しんでいる。
最近ビスコが美味しい。