2021年5月26日(水)
偶然を運と呼ぶのか導きと呼ぶのか。
今日はたまたまタイミングが合ったから一本早い電車に乗った。
一本違うだけで乗り換え駅の人の量が違って見えた。
乗り換える路線はいつもと同じ時間発のやつに乗った。
最初に乗る電車を一本早めても学校に着く時間が劇的に変わることは無いから乗り換え後の電車はいつも同じ時間のものに乗っている。
通学で使う路線も5年目になるわけだが、乗る時間と車両とドアは固定化されている。
いつも同じドアから入っていつも同じ座席に座る。
コロナ前だと同じように同じ時間の電車に乗る人を見かけたけれど、今ではいつも見る人というのはほとんどいない。
乗り換え駅は乗り換え後の電車にとっての終点であり始点である。
ホームに着いてから折り返しの発車をするまでに少し時間がある。
少しと言っても数分程度だが。
この駅が終点ということもあってか、たまに着いたのに寝たままの人がいる。
今日も乗客の入れ替えが終わって少したっても起きる気配が無い女性がいた。
女性でかつ学生服を着ていたから声をかけるのを逡巡した。
ただ、このまま折り返しの電車に揺られてきた道を戻っていったら遅刻するんだろうなと思って声をかけた。
彼女は目覚めて数瞬して新宿に着いたことに気が付いたら驚いたように電車を降りていった。
研究室に着くと先に来ていた同期に電車が止まっていたかと聞かれた。
自分は特に遅延も何も無かったからなぜか聞いたら、同期が乗り換えで駅構内を歩いているときに私が最初に乗る路線が止まったという趣旨の話が聞こえてきたらしい。
それでその同期は私にどうだったかを聞いたようだった。
自分は特に何もなかったからTwitterで検索したら人身事故が起きていたようだった。
発生時刻が自分がその電車を降りたちょうどのタイミングぐらいだった。
つまり今日はたまたま一本早く乗ったけれど、それを見過ごしていつもと同じ時間の電車に乗っていたら人身事故の影響に巻き込まれていたことになる。
運が良かったのかもしれない。
結果論ではあるが、その巡り合わせに応えるかのように眠っている女性を起こしたのだから面白いなって思った。
そんな朝だった。
昨日の時点でこれから取り組む目標が大まかに決まっていたから今日はそれに取り組めばよかった。
ただ他に良い手法や考え方があるかを探りたかったから、今日は『行列プログラマー ―Pythonプログラムで学ぶ線形代数』に手を出した。
かなり分かりやすく書かれていてすんなり頭に入ってきた。
全部を読んだわけではないけれど、今取り組んでいる事に直接適用できるものはなさそうだった。
それでも今後何かしらの形で応用できるかもしれないから読んでおこうと思った。
今日はかなり久し振りに座学としての講義があった。
院進した同じ先行の同期が一堂に会する貴重な機会だった。
久し振りに会った同期は元気そうでよかった。
午後も上記の本を読んだ。
15時ぐらいで区切りをつけて、昨日考えた案を少しだけコード化しようと思った。
結局19時までかかったけれど、望む結果が一通り出せる形までコード化できたからサーバーに投げて帰ってきた。
中核部分はすでにあるから、それをどうやって自分の求める結果として出力するかだけでよかった。
今日は月がきれいに見える日だったらしいが、あいにく夜空には靄がかかって朧月とすら言えない様子だった。